黒猫のUnaは、気まぐれに私の様子を見に夜中やってくる。
本棚の中に柚木沙弥郎さんをみつけては、パラパラと読みふけたり。
お客様のご依頼で花束を作らせていただいた記憶が蘇る。
さあ、こんな方へお届けするんだもの。
どうする?とみなで作戦会議をひらいた。
今でも思いだす。
100歳だったかな?
心からのおめでとうございます。を
柔らかい光の粒が集まったような黄金色の紙で
お花を包んだんだ。
緊張で震えたんだよなぁ。
私は、そんな経験させてもらったのか、と
ぼんやり真っ白なベットの上で
本を顔に被せながら思った。
Unaはそんな私にちょっと擦り寄って、そのまま外へ出て行った。